身体操作教室について解説します!

身体操作教室について解説します!

みなさんこんにちは!

先日ご案内させていただいた6月のスケジュールに「身体操作教室」という見慣れないものがありましたね(´m`)

毎月「かけっこ」や「鉄棒」など、テーマを決めて運動をする中で、ゆきコーチが伝えた“動きのポイント”を、頭で理解してすぐ動きに出せる子と、理解はしていても動きに反映できない子では、成長のスピードが大きく違う、というところが気になっていて

この差ってなんだろう?と思ったときに、鍵になっているのは
**「自分の体の感覚が、どれくらい自分でわかっているか」**だと思うようになりました。

そこで、感覚を育てることに特化した「身体操作教室」をやってみることにしたので、詳しく解説したいと思います!

身体操作ってなに?なんで大事なの?

身体操作と聞くと、ちょっと難しそうな印象かもしれませんが、やっていることはとってもシンプル。

たとえば、仰向けからうつ伏せになるとき、

  • どこに力が入ってる?
  • 体をどうねじってる?
  • なにを変えると速さが変わる?

…そんな風に、自分の体の動きを自分で感じて、言葉にする練習をしていきます。

「えっ、それだけ?」と思うかもしれませんが、これって実はとっても大事な力なんです。

ゆきコーチが“身体操作”と呼んでいるのは、簡単にいうと「自分の体を効率よく・繊細に動かす力」のこと。

軸をしっかり保つ「軸感覚」、
バネのように力を溜めて跳ねる「バネ感」、
関節の角度やタイミングをコントロールする「巧緻性」など、
運動の基本となる“身体の土台”をつくるために必要な感覚です。

この感覚がある子は、例えば跳び箱や鉄棒など新しい技に挑戦するときでも、
「もう少し早く手をつけばいいかも」「今の着地は重心が後ろだったな」と
自分で感覚をキャッチして、動きを修正していく力があります。

そしてこの力は、運動だけでなく他のことにも活きてきます。
たとえばお絵描きでも、お手伝いでも、「やってみて→気づいて→直してみる」という力があると、いろんなことを自分で吸収していけるようになります。

これって生きる力としてとても大事なことであり、何より――
やってみて変化を感じるって、すごく楽しい!

だからこそ、技を練習する前に、まずは“感じる”を育てる土台作りが大切なんだと、私は思っています。

なぜ1〜3歳の子も一緒に参加するのか?

ところでこの教室は、「小学生」と「1〜3歳」が一緒に活動する少し珍しい組み合わせになっています。なぜこの年齢構成なのかには明確な理由があります。

まず、4・5・6歳くらいの子どもたちにとっては、自分の動きを客観的に見て分析したり言葉にしたり、意識的に動くことはまだ難しい時期です。
この時期の子は、じっくり考えて動くよりも、本能のままにダイナミックに遊ぶことが何より大切。だから、そうした子たちは別の「サーキットクラス」で存分に遊びながら体を動かします。

一方で、1〜3歳の子どもたちは遊びの多くが「模倣」から生まれます。
小学生のような“ちょっとお兄さん・お姉さん”の動きを見ると、1〜3歳の子はまるで吸い寄せられるように真似しようとします。
この模倣行動こそが、幼児にとっての“身体操作”の入り口になります。

「何をすればいいか」よりも「誰と一緒にいるか」で行動が変わるのがこの時期の子たち。
大人に指示されるのではなく、憧れの気持ちを持って見て、感じて、真似て、やってみる――この経験は、言葉では説明できない身体感覚を育む大きなきっかけになります。

この教室は、小学生が自分の体の感覚を意識して動くことと、1〜3歳の子たちが模倣を通して身体操作の入り口に触れることの両方を大切にしています。
シンプルな動きを中心にしているからこそ、年齢差があっても一緒に無理なく楽しめるのです。

どんな子におすすめ?

・頭ではわかっているのに体がうまく動かない

・感覚をつかむのが苦手

・不器用で動きがぎこちないと感じている

・頑張っているけどコツを掴むのが苦手

・きょうだいがいなくて模倣の機会が少ない

・きょうだいで一緒に受講したい

そんな子たちに、ぜひ来てほしい教室です。
自分の体を自分で感じ、工夫しながら動くことができるようになると、どんな運動にも応用が効く“土台”ができます。

この教室は、じっくりゆっくり、自分の体と向き合いたい子のための場所です。


ご興味ある方は、ぜひお気軽にご相談くださいね。
体の“感じる力”を育てる、新しい一歩を一緒に踏み出しましょう。