子どもたちが自分らしくいられる習い事

子どもたちが自分らしくいられる習い事

小学生って、忙しいヾ(゚ε゚*)ノ

学校行って、公文に行って、さらにそこからスイミング行って・・

また次の日には学校行って、そろばん行って、さらにそこからピアノ教室へ・・

月曜日〜金曜日まで、朝から晩まで、わりとずっとスケジュールが埋まっているという子どもたちも珍しくありません。

そんな慌ただしいスケジュールの中、公園あそびも習い事として週に一回入れてくれているのだから、そりゃもう存分に楽しんでもらわなきゃ⭐︎

ところで。

ついこの間、たくさん習い事をしている子どもに

「毎日いろんな人と出会って、あちこちでお友達ができて、良いね!!」と言ってみたら、予想外の返答があった。

「でも別に、友達いないよ」

……

とくべつ悲しそうでも寂しそうでもない表情だったけれど…

口から出た言葉だけが、ぽつん。と置かれた感じがした。

どういうことかと思いながら会話を進めていくうちに、わかったことがある。

それは、ただ同じ空間の中で、同じことをしているというだけだということ。

決まった時間にみんな集まって、「それでは始めますよ」でスタート。

先生なりコーチなりの指示を聞き、今日はこれをするんだなと、ただただ黙々と勉強したり、練習したりするだけなんだと。

前後の時間や休憩時間にお友達と話をする子もいるだろうけど、いつも同じお友達といつも同じ会話をするだけ。そこに広がりを見せることは無いと言う。

ふーむ。そうか。そうだよね。

習い事をたくさんしているからと言って、その先々にたくさんお友達ができるわけではないということに、妙に納得してしまった。

たしかに。

私だって小学生の頃、サッカーにスイミングにピアノに・・

たくさんの子ども達の中にいたはずなのに、だからと言ってその中に友達はいなかった。

集団競技のサッカーでさえ、あんなに楽しく通っていたスクールなのに、別に友達はいなかった。

コーチ達が面白おかしく盛り上げてくれるのが好きだったけど、今思えばあれはかなり受動的な「楽しい」だった。

その楽しさの中に、自分が仲間と作り出したものはなかった。

もちろん、性格によるものだってある。

どこに行っても、すぐ周りの子とお友達になれる子もいるだろう。

私はそっち側のタイプではなかったから、習い事ではいつもどこか一歩引いて、おとなしく隅っこにいた記憶がある。

そもそも、習い事に友達を求めているわけじゃないことだってある。

技術や知識の成長があればそれでいい、ということも大いにあるだろう。

そんな中で、でもやっぱり・・と思う。

やっぱり、私のなでしこスクールは、せっかくなら子どもたちの居場所になりたい。

子どもたちが気兼ねなく心を解放できて、自分のありのままの性格で受け入れてもらえて、そして全力で笑い合える、そんな場所でありたい。

家庭や学校に続く、子ども達の居場所。

小1から中3まで、異年齢が集まっている。学校もみんな違う。だからこそ、である。

7年前に立ち上げたなでしこサッカースクール。

卒業していった子どもたちが高校生になったり、大学生になったりする中で、その進路を伝えがてら、みんなちょこちょことスクールに遊びに来てくれる。

そして懐かしそうに「なでしこスクールが居場所だったんだよね」と言ってくれる子がたくさんいることが、私の幸せとなっている。

"居場所"

ただボールを蹴りにきているわけじゃない。ただサッカーが好きというだけじゃない。

毎週集まる子ども同士で、仲良く過ごせるこの空間が、居心地が良かったのだと。自分たちで作り出す「楽しい」が好きだったのだと。

ここ2ヶ月くらい、最近のなでしこスクールは、ちょっと形式的な練習ばかりになっていたな、と反省した。

私の指示した練習メニューを黙々とこなしているだけで、子どもたち同士の絡みがめっきり減っているじゃないか。

なでしこスクールは本来、私が「こんなのやろ〜よ」とちょろっと提案したものに対して、みんなでルールを話し合いながら、チームに分かれて作戦を立てながら、子どもたち自身で面白さを足していくところが良いのだ。

主役は子どもたちであり、その子どもたちはみんなお互いに友達で仲間で、そして「楽しい」は自分たちで生み出しいく。

高校生になった卒業生に、「なでしこスクールって、どんな子が通うのにオススメだと思う?」と聞いたことがある。

そしたら「んー。どんな子って言ってもね〜。なでしこスクールにはいろんな子がいたもんね。とにかくサッカーが好きな子もいれば、わんぱくもいれば、大人しい子もいるし、運動苦手な子だっているし、そもそも小1と中3が一緒にやってたんだもんね。どんな子におすすめと言うよりは、どんな子が入っても大丈夫!って感じ。どんな子でも自分らしく楽しめると思う」って。

震えたね。。自分の通っていたスクールを、そんなふうに振り返ってくれるなんて(´-`).。oO

なでしこスクールならではの、なでしこスクールらしさを、もう一度見つめ直して、遊びベースで楽しくやっていきたいと思う。