最近公園あそびの時に、ボールを地面に何回ポンポンできるかの記録をつけています。
ボールに慣れている子は、50回60回、100回くらいできたりするので、集中力が鍵となってくるし
ボールに慣れていない子は、一回バウンドするたびに地面に近づいてしまって、小さい小さいバウンドで5回6回。
先日、7回の記録からスタートした子が、「なんでバウンドが小さくなっていっちゃうんだろう?」と自分で試行錯誤を重ねながら、22回まで成功し、「なんかコツ分かった!」とやる気になって、更に記録を伸ばして270回!!ということがありました。
そして今日。
5回からスタートした子が、21回まで頑張って、「練習がんばったね!」と言っていたら、「他の子は何回なの?」って。
気になるよね。気になっちゃうよね。
みんなのそういった記録や、どんなトレーニングをしたのかというはノートに書いてあって、子どもたちはそのノートを自由に見て良いことになっています。
なので、ページをパラパラとめくれば、他の子の記録は見れるわけです。
5回から21回になって喜んでいた子が、270回の記録を見て、「ぇ・・270回・・・?!」
「ムリだーー。こんなに頑張って21回なのに!270回なんてありえない!」てなことで、ズーン_| ̄|○
でもね、よーーく見てごらん。
デカデカと270回!って書いてあるけどね、できたことが嬉しくて、ノートに自分で記録をつけて、KINGの絵まで描いているけどね、でもね、よーーーく見てごらん。
270の上に書いてある数字。
『7』からスタートしているんだよ。
この子も、この日の最初の記録は7だったんだよ。
22回までできたときにコツが分かって、それで45回、103回・・と積み重ねて、それで、270回までできるようになったんだよ。
みんなが見れるノートに記録を残しているのは、決して人と比べるためではない。
最高記録だけを書いて、1番を争うためのものではない。
途中経過も残して、みんなの成長の過程を残して、どんなふうに頑張ったのかとかね、どんなコツを見つけたのかとかね、もうやりたくない!って黒くぐしゃぐしゃに塗りつぶしてあるページもあったり、応援の旗を持ったピクミンが描いてあったりもする。
そこにはそれぞれのエピソードがあって、それを共有することで「頑張る力」をみんなで高め合うためのもの、だとゆきコーチは思っている。
グループ指導やスクール系は、周りの子が頑張っているから自分も頑張れる、というのがあるけど、マンツーマン指導ではそこが難しい。
一緒に頑張る仲間の姿が目に見えない分、このノートは密かにみんなの心を繋いでいる。
「ぼくも、300回までできるようになりたい!」
他の子のエピソードが、時に誰かの支えになる。
そのうち運動教室で会ったりしたら、「ぁ、あの時のあのエピソードの子だよ〜。」なんて紹介したいなぁ。
また次回、記録更新目指して頑張ろうね!!