3年前からずっと一緒に公園で遊んできた男の子。
元々とってもインドアな子。
少しずつ少しずつ遊びを通して運動も好きになってきて、できることが増えてきました。
そんな中、先週のわくわく公園あそびで、「今日は竹馬にチャレンジしてみる!」と乗ってみたら、なんと5分ほどで見事に乗れるようになりました!
凄いじゃん!すごいじゃん!やっぱり体感・バランス系が得意だね〜!なんて拍手喝采。
同日、2コマ目は秘密基地だったので、今度はマット運動の後転と側転にチャレンジしてみることに。
特に側転に関しては、ゼロスタート。
全くもってやったことがない。
やろうと思ったこともない。
という段階。
自分の体が回転するなんて、なにがどうなったら側転になるんだ?からスタートしたので、そう簡単にはできるようになりません。
ちょっとずつレベルアップしながら頑張って練習していましたが、次第にできない悔しさが込み上げてきたのか、目には涙が(T ^ T)
客観的に見れば、「できるようになってきているよ」という感じでしたが、本人としてはきっと、もっと簡単にパッとできるもんだと思っていたのかな?
1コマの中だけでできるようになる必要なんてないし、回転系の体の使い方は慣れも必要。
泣かなくていいのよ〜。ちょっとずつで良いのよ〜。と思うものの、子どもたちの頭の中には「できる。できない。」そのどちらかしか、自分を評価する基準を持てていない。
子どもからしたら、「やってもやってもできない」
私からしたら「できるようになってきている」
というかそもそも、100回くらい練習してみて、ようやく、「あ。そうゆうことか。」ってちょっとコツがわかるようになるものだと思いますが、子どもたちって10回やってできなかったら「こんなにやっているのに・・」ってなるんですよね。そこが難しい。人生そう甘く無いぞ。笑
というのはさておき。
ゼロか100かじゃなくて、間に20とか30とかの段階もある、というのをどうやったら伝えられるのか。
と考え、思いついたのはポケモンの話。
その男の子はとってもポケモンが好きなので、「ポケモンだってさ、レベルアップするためには経験値溜めないといけないんでしょ?」と聞いてみたところ、「そうだよ♪」と目がキラーん☆
新しい技を覚えるためには、レベルアップしないといけない。
レベルアップするためには、経験値を溜めないといけない。
経験値を溜めて溜めて溜めて、ピコーン!とレベルアップしたら、新しい技をゲットできたりする。
そのポケモンのレベルアップと同じことだよ。
ゲームみたいには経験値ゲージが目に見えないだけで、人間にも経験値ゲージはある。
というお話をしました。
そうすると「そういうことかーー!!!」と一気に元気が出て、「オレ、ポケモンになったつもりで頑張る!経験値溜める!」と練習を再開することができました(*´艸`)
何回も何回も繰り返して、「今、経験値溜まっていってるかな?!」と楽しそうでした♪
今までは練習の間「できない」という自己評価だったのが、「経験値溜まってる」と前向きな自己評価になったのがすごく良かったなと思います!
時間がきて2コマ目が終わる頃、「そういえばオレ、竹馬はやったことなかったのにすぐできるようになったよ。経験値溜めたわけじゃないのになんで?」という話に。
そりゃね、運動の経験値というのは、竹馬ができるようになるために竹馬の練習をしないと溜まらないっていうもんじゃないんだよ。
竹馬に必要な、バランス力、体感力、つま先に力を入れることができるかどうか、などなど、竹馬以外の遊びの中でも、竹馬に必要な経験値って溜まっていってるから。
だから、今までの遊びの中で自然と、知らぬ間に、竹馬に必要な経験値を溜めてきていたんだよ。と伝えました。
さらに。
同じ動きをしていても、一人一人の経験値ゲージの溜まり具合は違うものだし、自然と知らぬ間に溜まっている経験値があるということは、普段何をして遊ぶのが好きなのかによって、経験値に偏りがあるもの。
だから「初めて側転をする」場合にも、すでに経験値が50ある人もいれば、10くらいの人もいる、という話もしました。
その男の子はいつも弟と一緒に参加しているのですが、弟の方が先にできるようになったり、上手だったりするものもあって、それを一括りに「オレは弟より運動神経悪いから」と自分を過小評価している節があっったのあったのですが、今回のように、弟は竹馬に関してはまだまだだけど、側転はほぼできている、というのは、普段の好きな遊びによる経験値の差だから、気にしなくて良いし、弟が時々「なんでお兄ちゃんなのにできないの?!」と煽ったりするのは甚だおかしい。という話もできました。
いつも「練習しないとできるようにはならないよ」と伝えていましたが、それが大好きなポケモンの経験値ゲージをイメージしながら「経験値溜めないと技覚えれないよ」に変換できたことで、そういう意味だったのか、と納得できたみたいです。
ニガテなことも、それは単に経験値が足りていないだけ、と考えれば、「できないこと」ではなくなるよね。
いろんなチャレンジカードに取り組みながら、いろんな種類の動きの経験値を、ちょこちょこちょこちょこと溜めていこうね!!